2013/10/31

マリエ

 穏やかな気持の中で、ただ昨晩の愚行だけを悔やんでいる。どうしてあんなことをしてしまったのだろう。カーテンを閉め切った夕方の部屋を出て、大学に向かう。風呂を出て、髪を乾かして、服を着た。彼女の声を思い出すことができない。かすれた喉に空咳が痛む。寂しいな、と思う。秋の夕方。

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