夜まで大学で作業をしていた。九時前に図書館から外に出ると、それまでほとんど降っていなかったのに、雨が落ち始めてきた。駐輪所につくころにはちょっとした本降りに入り始めて、ぼくは諦めてそのままバス停まで歩いた。咳がまた出だした。ぼくはぼんやりと「直観」について考えていた。それは今夜が提出期限のレポートのテーマで、課題文は「直観について考察しなさい。」そいう一文のみであった。
明日から怒涛の連休がはじまる。珍しく、暇がない。ゆったりとした時間を過ごしたいのだけれど、そうもいかないのだ。ぼくはもう少し、行為に身を寄せてみる。認識の形を注意深く観察しながら、その変形、或いは普遍を記録できたらいい。ぼくの予想では、最後まで何も変わりはしないだろう。大抵の場合、ぼくはぼくの思っている以上に愚かだからだ。
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