2013/05/31

怠惰の日


 まともであろうとすればするほど、ぼくの性質は歪んで捩じれて曲がっていくような気がする。それは瞬間的なことがらに関しても、習慣的なことがらに関しても。その現況は分かっているのだけれど、それだけに何が根本的に間違っているのか分からない。ぼくは否定される。それはつらいことだ。もちろん周りの評価によって自分を変える必要はないが、それにしても確かに耳には入るし、視界にもうつる。そういったリアルな態度における批判が、ぼくのことを音も立てずに傷つけるのだ。

 それでも眠気覚ましにコンビニまで走ると、確かに空には星がある。それは悲しいほどに、張り付いるように変わらない。ときどき明滅するものがあるくらいのもので、ヘリすら音だけで通り過ぎていく。ぼくは自転車を漕ぎながら鼻歌を歌って、なんだかちっぽけさの安心感みたいなものを思い出す。アイスとビールを買って戻ってくる道で、ぼくの気持の移ろいやすさに少し照れくさくなった。そう、ぼくはちっぽけで、だからこそ肩の力を抜けばいいのだ。ひとまず、ぼくはこうして生きているじゃないか。何も心配は要らない。

 いずれにしろ、プレゼンの資料は作らねばならぬ。まだ一枚もスライドが出来上がっていないどころか、資料にすらほとんど目を通していない。なかなかの堕落っぷり、我ながら誇らしくもある。

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