気功のおかげか、安定している。もちろん頭の中はぐるぐるぐるぐるしているけれど、森の奥深くまで木々をかいくぐって進んでいくと小さな池があって、ぼくの心はその水面のように静謐さを保っているようだ。時折はらりと落ちる緑の木の葉が柔らかな波を円状に広げて、消える。深い影の中にはそういった明るさがある。木漏れ日に鱗のような反射を跳ね返して、心地よく湿った土からは昨晩まで降っていた静かな雨の匂いがする。
激しい眠気の中には、そういった静謐さがある。帰宅してシャワーを浴びて、新しいシャツを着た。少し時間があるから、レコードを置いてこの文章を書いている。
いろいろな思いが去来する。けれども、いまは一先ず、それらから一歩離れて、この心地よさに身を浸そうではないか。そんなことを思うのだ。
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