2013/05/10

ベルギービール

 洗濯をして、パスタを茹でて、ビールと一緒に食べた。午後一時の日差しは強くって、思わずカーテンを閉める。ピロウズを流しながらパスタを食べ終えて、うにあられなるツマミを引っ張り出してくると、新しい缶ビールを冷蔵庫から持ってきて、また食べ、飲む。何を考えるわけでもなかった。ただ、憂鬱さと心地よさというのはもしかしたら同じものなのかもしれないな、とぼんやり思った。

 ぼうっとしているのはすごく快適だ。女の子の体のことを考えたり、和歌山城の入り口にある小さな橋のことを思い出したり。或いは大学まで自転車で走る道々に咲くハルジオンのことを思う。ゆるやかな坂道を下るとキャンパスが見えてくるが、日によってはその向こうに富士山の聳えているのが見える。それは美しい光景だ。涼しげな春の風。和歌山城は思いのほか刺激的だ。フルートとクラシック・ギターの演奏が響いていたり、ちょっとした動物園があったりする。ツキノワグマの何とか君はいなかったけれど、リスザルのりっきーくんは居た。城からの眺めは素晴らしかった。紀の川がキラと光って、その向こうに和歌山大学が見えた。風が強かった。女の子の体については、特に書くことも無かろう。

 そろそろシャワーを浴びて出かけようかな、日々には刺激が必要なのだ。

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