2013/04/17

研究会と思い

 二度目の大木研究会。地震学者のもとに集いて防災コミュニケーションを研究するのだけれど、やはり面白い。何より先生が美人である。先週は選抜やらゼミの説明やらがあったため、本格的な活動は今日よりスタートであった。共に選抜を受けた友人らはみな落ちてしまって、ぼくは一人ぼっちではじめ座っていたのだけれど、ふと隣の男の子に声をかけたなら、なんと彼は経済学部三年、三田の学生であった。藤沢の辺境まで、はるばる一時間半かけてやってくると言う。ぼくはしめたと思って彼と仲良くなった。
 終わりしのち、駅の大戸屋で一緒に晩飯を食べながら、研究について思うところを共有した。論点はハードとソフトとのことになった。つまり、技術や知識といった側面と、人の内的認識や危機感といった側面との対立構造についてである。
 面白いことに、ぼくら二人の意見はほとんど真逆であった。ぼくが表象の方法や強烈に感情的なインパクトで以て内的な認識に強い危機感を喚起するという方法論を説いた一方で、彼は科学の普遍性にやはり則るべきであると説いた。彼の話は実に面白かった。ぼくは感心してしまった。

 國枝というフランス語、フランス文学を専門にする教授の授業で、昨年「災厄を表象すること」をテーマにした「言語とヒューマニティ」という講義を履修していた。そこでぼくは衝撃を受けたものである。それまでは知り得なかった文学の働きを知った。そして今学期、上のような研究会が新設されたときに、真っ先に思い出したのが「文学も実益に繋がり得る」ということであった。災厄を表象するということは、実は極めて生産的なことなのかもしれない。

 20時までは疲れるけれど、しかし得るところも大きい。

 今日は憎きプログラミング(これが無ければ如何に楽であることだろう)。そののちサークルの最終新歓飲みがあります。お暇な方は是非。

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